2008 Fiscal Year Annual Research Report
パラダイムシフトを促進させる戦略的ネットワーク制御のための基盤技術の研究開発
Project/Area Number |
19680004
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
阿多 信吾 Osaka City University, 大学院・工学研究科, 准教授 (30326251)
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Keywords | 戦略的ネットワーク / 相対的主観評価 / ネットワーク計測 / TCP / IP / ストリーミング / ファイルダウンロード / 通信品質 / トラヒック制御 |
Research Abstract |
本年度は、戦略的ネットワークを実現するための個別要素に関して以下の研究を実施した。「バルクトラヒックの性能劣化品質評価」では、バルクデータのダウンロードにおける環境非依存パラメータの推定を行った。そのためにまず、さまざまなユーザを対象とした主観値測定実験を行った。その結果、さまざまな環境において、いずれの場合も通常時から約65%の通信品質の劣化が生じることでユーザが不満に感じることがわかった。また、「ルータにおけるTCPの到着特性を利用したTCPバージョン識別法」について、クラスタリング手法を用いて各TCPバージョンの分類を行う方法を提案した。14種類のバージョンのうち任意の2つのバージョンが混在するネットワークを想定したシミュレーションでは、約85%の組み合わせにおいて20秒以内の識別が可能であることを示した。さらに「社会行動モデルを応用した戦略的なトポロジ再構築法」ついて、現状のインターネットの構造に対し、情報検索の効率を維持しつつ耐障害性を高められるトポロジが存在することを示し、そのトポロジを実現するためにどのような接続戦略をとればよいかを明らかにした。
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