2008 Fiscal Year Annual Research Report
可視化技法オントロジーの導入による高可用性データ視覚解析環境の開発
Project/Area Number |
19680005
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
竹島 由里子 Tohoku University, 流体科学研究所, 助教 (20313398)
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Keywords | 可視化 / 設計支援 / オントロジー |
Research Abstract |
本研究では、視覚解析を行うユーザが必ずしも可視化の専門化ではないことに着目し、可視化の専門家ではないユーザが視覚解析を行う場合の適切な可視化技法選択、および可視化パラメタ値設定、可視化アプリケーション設計の支援を行う、可視化の専門家の知識を反映した高可用性データ視覚解析環境の開発を目的としている。 本年度は、昨年度に作成した基本機能の拡充と洗練化として、可視技法オントロジーの洗練化とユーザテストを行うとともに、スカラ場における可視化パラメタ値設定支援機能の組込みを行った。 可視化オントロジーの洗練化では、昨年までに基本機能として組込んでいた、語彙により可視化目的の指定方法を、より組織的に分類された語彙の組み合わせで行うことが可能となった。また可視化オントロジーでは、語彙の洗練とともに、それに関係する可視化技法も関連付けられているため、それらの語彙をシステム上で指定することにより、容易にその目的に適した可視化技法をシステムが提示することができる。さらに、可視化パラメタ値設定支援機能を組込むことにより、従来の試行錯誤的な手順を踏まずに、位相構造的に意味のある可視化パラメタ値を自由に設定できるようになった。 以上のことから、基本機能の拡充と洗練化により、ユーザが使いやすい視覚支援環境が整い始めたといえる。
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Research Products
(3 results)