2007 Fiscal Year Annual Research Report
高速ビジョンを用いた快適な入力インターフェースの研究
Project/Area Number |
19680010
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小室 孝 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 講師 (10345118)
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Keywords | コンピュータビジョン / HCI / 高フレームレート / ビジョンチップ / 携帯端末 |
Research Abstract |
本年度は、高速ビジョンを用いた快適な入力インターフェースの実現のため、(1)空中タイピング認識システムの開発、(2)特徴点追跡による三次元形状復元、(3)ズーミングタッチパネルの実用化検討を行った。 空中タイピング認識システムの開発では、単眼カメラにより撮影された動画像を入力とし、指先のタイピング動作をマーカを用いずに実時間認識するシステムの構築を行った。本システムでは高速ビジョンの導入により、通常のビデオ信号では判別が困難な指先の高速打鍵運動の認識に対応している。さらに、リアルタイム処理のために、変形テンプレートマッチング処理を高速に演算するハードウェアを導入している。これらの要素技術をもとに、空中タイピング動作に対する実時間認識を138fpsで行うシステムを試作した。 特徴点追跡による三次元形状復元では、1000fpsの高速撮像可能なカメラを用いて画像上の特徴点をリアルタイムに抽出し、追跡を行うことで撮影対象の三次元形状を復元することに成功した。高速カメラを利用することにより、カメラを速く動かしても安定して再構成画像が得られるようになるため、ハンディ三次元スキャナなどの入力インターフェースへの応用が可能である。 ズーミングタッチパネルは、カメラを用いてパネルに近づけた指の3次元位置を計測し、パネル上にカーソルを衰示したり、指の奥行き位置により画面をズームさせたりするなどの新しいインターフェースを備えたタッチパネルである。今年度は民間企業と共同でプロトタイプシステムを構築し、実用化に向けての検討を行った。
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Research Products
(6 results)