2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19680018
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
瀬藤 光利 Hamamatsu University School of Medicine, 分子イメージング先端研究センター, 教授 (20302664)
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Keywords | 質量最分析 / イメージング / メタボロミクス / SCRAPPER / ユビキチンープロテアソーム / 翻訳後修飾 / 脳 / タンパク質 |
Research Abstract |
本研究では質量分析イメージフグを用いて動物モデルからヒトの脳にお可るメタボロミクスを解明することを目的としている。 平成19年度は目標達成に向けて知見の蓄積に努め、以下の3点の業績を発表した。まず新規ルミネセンス顕微鏡法の開発により個々の細胞のルミネセンスを可視化することを可能とした(S.Asai、2008, Neuroscience Letters).2つ目として蛋白質翻訳後修飾のうち微小管へのグリシン付加を行う酵素がTTLL10であることを明らかにし、さらに免疫沈降法とタンテム質量分析の融合により、TTLL10の基質がNAP1であることを明らかにした(K.Ikegami.2008,FEBS Letters).3つめとしてユビキチンリガーゼであるSCRAPPERが活性帯にあるタンパク質RIM1に直接結合し、SCRAPPER依存的なユビキチンープロテアソーム系がRIM1を介したシナプス小胞の放出確率の調節に寄与していることを明らかにした。その成果はcell誌の表紙となった(I.Yao et. al., 2007, cell).さらにはSCRAPPERノックアウトマウスと正常マウスとの比較を質量分析イメージングを用いて行い、タンパク質の発現が橋/髄および視床下部において増加し、線条体および大脳皮質において減少する結果を得た。 以上、我々が目標に掲げている発達、加齢、記憶学習や飢餓、飽食、睡眠といった様々な生理応答による多次元メタボロニムの変化め可視化を達成する上での基礎的な知見を蓄積できた。
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Research Products
(12 results)