2009 Fiscal Year Annual Research Report
リハビリテーション研究のためのブレイン-マシンインタフェースシステムの応用
Project/Area Number |
19680023
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 隆文 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 講師 (50302659)
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Keywords | 神経インタフェース / リハビリテーション / 神経プローブ / BMI / 神経電極 |
Research Abstract |
研究目的 本研究においては,次世代のリハビリテーション,つまり「成年脳の可塑性の制御」の実現を目指して,下記の課題を行うこととした.(1)研究用システムの構築:開発中の基盤技術(多機能神経プローブ、ラットカーシステム)を本研究に利用可能とするための改良と統合を行う.(2)神経回路回復モデルの確立:ラットを対象として,成年脳の可塑性を解析するためのモデルを確立する. (3)統合と解明:これらを統合を図るとともに,成年脳の可塑特性の解明を行う.外部刺激も含めた様々な条件下における神経信号の経時的変化,相互作用について解析を行い,リハビリテーションへと活用可能な可塑特性の解明を行う. 研究実績 (1) 研究用システムの構築:前年度に引き続いて,特に多機能神経プローブ、末梢神経プローブの改良を行った.多機能神経プローブとしては,柔軟な特性,さらには電気化学的計測機能を有する神経プローブの開発研究を進めた.また末梢神経プローブとしては,カブ型の電極や末梢神経の再生能力を利用した神経再生型電極の改良を行った. (2) 神経回路回復モデルの確立:前年度に引き続いて,ラットを対象として,神経回路回復モデルの開発を進めた. (3) 統合と解明:上記の成果を利用して,成年脳の可塑特性の解明研究を行った. レバー押し等のタスクを学習済みのラットの脳(運動野等)に多機能神経プローブを配置し,タスクに同期した電気刺激等を行い,対象とする神経細胞の応答特性の変化について解析を行った.これらの結果を統合し「成年脳の可塑性の制御」に関する知見を得た.
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Research Products
(4 results)