2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19681004
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西 良太郎 Kobe University, 自然科学系先端融合研究環バイオシグナル研究センター, 助教 (80446525)
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Keywords | 色素性乾皮症 / ヌクレオチド除去修復 / 細胞周期 |
Research Abstract |
本研究は、DNA修復機構の一つであるヌクレオチド除去修復(nucleotide excision Repair; NER)と細胞周期制御機構をつなぐクロストークの解明を目的としている。従来より多くの細胞周期研究において使用されてきたヒト癌細胞やSV40により形質転換した細胞ではチェックポイントやアポトーシス等のDNA損傷応答において極めて重要な役割を果たすことが知られているp53の機能が失われていると考えられる。従って、本研究ではまずヒト正常繊維芽細胞(NB1-RGB)にヒトテロメラーゼを形質転換した細胞株の樹立を試みた。レトロウイルスを用いた形質転換手法を細胞することにより、目的とする細胞株の樹立に成功した。同様の手法を用いてNERに異常を示す患者由来の細胞を親株として細胞株の樹立を行っている。 また、NERとチェックポイントの両者に関連した因子の同定を目的とし、各NER因子に対する抗体あるいは、抗DNA損傷抗体を用いたクロマチン免疫沈降法の確立を行っている。本年度に行った研究により今後の研究を展開する上で重要な基盤となる研究材料及び、研究手法を確立した。
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Research Products
(4 results)