2007 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔ユーザビリディ評価に基づく眼球注視インタフェースの開発
Project/Area Number |
19681017
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 洋貴 Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (00322090)
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Keywords | 眼球注視インタラクション / ユーザビリティ |
Research Abstract |
眼球注視インタフェースに対する効率的で簡便なユーザビリティ評価方法の構築のために,主として観察・実験アプローチを用いた調査研究を実施した.その主な内容は,以下の通りである. (1)眼球インタラクシヨンにおける視覚特性と要因の調査 眼球インタラクションにおける眼球注視の特徴,そしてそれに影響を及ぼす要因の固定を目指し,習熟過程の観察によって得られたデータを用いた眼球運動の特徴分析を実施した.この結果,通常のキータイピングと比べると,かなり早いタイミングで習熟に至ることが明らかになった.さらに,眼球インタラクションにおいて観察される注視点について,これらを「キーオペレーションの状態」と「注視位置」といった2つの観点から特徴づけることによって分類する,注視点タクソノミーを構築した. (2)遠隔ユーザビリティ評価環境における眼球インタラクション分析に用いる評価指標の構築 上記の(1)で用いた分析方法ならびにタクソノミーを元に,次年度以降に行う遠隔ユーザビリティ評価において用いることが可能な評価指標の詳細と,その適用手順について整備した. (3)ユーザトライアルの実施 病院訪問を実施し, ALS (筋萎縮性側索硬化症)患者数人に対して,眼球注視インタフェースに対する要望・ニーズの調査を行った.さらに,訪問病院において眼球注視インタフェースのユーザトライアルを複数回実施し,上記(2)の実施可能性についての,基礎的な検討を行った.その結果,上記(2)の評価指標等について, ALS患者の生活にあったより現実的な方法に改善する必要があることがわかった.
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