2007 Fiscal Year Annual Research Report
有機化学を活用したケミカルゲノミクスプラットフォームの高度化と応用研究
Project/Area Number |
19681023
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
叶 直樹 Tohoku University, 大学院・薬学研究科, 准教授 (40317293)
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Keywords | マイクロアレイ / 有機化学 / ケミカルゲノミクス / 生物活性物質 |
Research Abstract |
クリーバブルリンカーを用いた光親和型固定化の改良:クリーバブルサイトとしてジスルフィド結合を含む光親和型リンカーを低収率ながら合成し、アガロース樹脂上に導入後、天然由来環状ペプチド化合物であるシクロスポリンAの固定化に用いた。このクリーバブル担体は今までの担体を用いたものと同様に大腸菌に過剰発現させたシクロフィリンを共沈させたため、ジスルフィド結合は化合物のクロスリンクおよび標的蛋白質と固定化した化合物との相互作用に悪影響を与えないことが分かった。また、クリーバブル担体上に固定化された化合物は担体の含DTT溶液による加熱処理により担体からほぼ完全に解離したことから、化合物の定量化、および標的蛋白質と共有結合を形成するような化合物のSDS-PAGEによるターゲット蛋白質検出が十分可能であると考えられる。 酵素基質特異性検出アレイの開発:基板上に固定化した含水酸基化合物の検出を検討した。その結果、まず、ビオチンをアシルアジドに誘導した後、含水酸基化合物が固定化された化合物アレイをこのアシルアジド溶液に浸し加熱することで、アシルアジドからCurtius転位を経て生成したイソシアネートが基板上の水酸基と反応し、ビオチン化されることを見いだした。このビオチンを検出することで、間接的ではあるが、S/N比良く基板上の水酸基を検出することに成功した。
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