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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ジュウシマツによる系列反応の構造化

Research Project

Project/Area Number 19683007
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

山崎 由美子  The Institute of Physical and Chemical Research, 象徴概念発達研究チーム, 客員研究員 (20399447)

Keywords実験系心理学 / 認知科学
Research Abstract

言語の重要な構成要素である単語や文は、要素を特定のルールで連ねたり並べ替えたりする能力を要する系列学習の産物として捉えることができる。本研究では、ヒトと同じく、様々な項目からなる系列を産出する生態学的必要に迫られている種であるジュウシマツを用い、系列産出時の系列構造化能力について検証することを目的としている。本年度は、3項目からなる系列を獲得させ、その学習された系列が、個々の項目間の連鎖化のつみかさねとして獲得され、継時的に産出されるのか、あるいは、学習した系列の全体の構造を事前にプランニングして産出されるのかについて、Beran, et. al. (2004)がチンパンジーにおいて検討した手続きを用いて検証する実験を行った。この実験のため、Beran, et. al. (2004)の手続きに準じ、ジュウシマツ用にアレンジしたオペラント実験装置を開発した。はじめに各反応位置に対する反応を形成した後、系列反応をTerrace, et. al. (1986)などで用いられている同時連鎖法により形成した。すなわち、始めに同時に2つの色刺激を提示し、例えば赤→緑のような順序反応を形成した。続いて3つの刺激を提示し、正しい反応系列を順次形成していった。これまでに、2項目系列反応を獲得した個体が3項目系列反応で訓練されているが、系列反応が獲得された直後に、どのような制御変数により系列反応を行っているかについてテストを行う予定である。その結果から、ジュウシマツがヒトと同様に、前もって全体の系列反応場所を「プランニング」していたか、あるいは、チンパンジーなどの他の動物種と同様に、各刺激に対する反応を手がかりに逐次次の行動を遂行したかが明らかになると期待できる。

Research Products

(2 results)

All 2007

All Presentation

  • [Presentation] 系列反応時間を指標としたジュウシマツの系列行動の分析2007

    • Author(s)
      山崎由美子・鈴木研太・稲田正幸・入來篤史・岡ノ谷一夫
    • Organizer
      日本動物行動学会年次大会
    • Place of Presentation
      京都大学
    • Year and Date
      2007-10-21
  • [Presentation] 対称性の生物学的由来2007

    • Author(s)
      山崎由美子
    • Organizer
      日本認知科学会第24回大会
    • Place of Presentation
      成城大学
    • Year and Date
      2007-09-06

URL: 

Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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