• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2009 Fiscal Year Annual Research Report

窒素分子をキーモノマーとする特異ポリマー合成方法の開発

Research Project

Project/Area Number 19685009
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

塩月 雅士  Kyoto University, 工学研究科, 助教 (30362453)

Keywords高分子錯体 / 窒素 / 共役ポリマー / ロジウム / イリジウム / 二核錯体
Research Abstract

ビスピンサー型配位子(1)に[(coe)RhCl]_2あるいは[(cod)IrCl]_2を反応させ,それぞれ対応する二核錯体[RhHCl-1-RhHCl]および[IrHCl-1-IrHCl]を得た.これらの錯体を強塩基により脱HClした後,in situで配位性の化合物である,4,4'-bipyridyl, 1,4-bis(diphenylphosphino)butane,及びN_2(窒素ガス)を与えると,それぞれの配位性化合物が導入された新規錯体を形成することが明らかとなった.
特に,N_2を反応させた場合の生成物に関しては,配位したN_2分子の存在がIRスペクトルにより確認され,さらに,条件によりN_2の配位モードが変化することが示された.その生成物の大部分は,あらゆる有機溶媒に不溶であり,種々の分析が困難であったが,この生成物の可溶部に関してCDCl_3溶液のNMRを測定すると,低分子量化合物中の配位N_2分子が架橋モードで配位していることを示唆するスペクトルが得られた.これはすなわちポリマー(オリゴマー)の形成を示唆するものである.また同反応の確認のため,[RhHCl-1-RhHCl]の単核モデル錯体を合成し,N_2と反応させたところ,過剰のN_2存在下ではN_2分子が2つのRh原子間を架橋するような錯体が生成せず,N_2の一方の窒素原子のみがRhに配位したRh:N_2=1:1の錯体が生成した.また,この錯体を減圧下におきN_2を除去すると目的とするN_2架橋錯体(Rh:N_2=2:1)が生成することが明らかになった.先述の[RhHCl-1-RhHCl]をモノマー前駆体として用いた場合の生成物を完全に同定するためには更なる検討が必要と考えられるが,本研究によりN_2分子を構成要素とする錯体ポリマーの合成反応に関して基本的な知見を得ることに成功した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 窒素分子を構成部位とする高分子の合成方法の開発2009

    • Author(s)
      鈴木健一郎, 塩月雅士, 三田文雄, 増田俊 夫
    • Organizer
      第58回高分子学会年次大会
    • Place of Presentation
      神戸国際会議場
    • Year and Date
      2009-05-27

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi