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2007 Fiscal Year Annual Research Report

シリコン基板一体型多孔質層の応用-細胞操作への展開-

Research Project

Project/Area Number 19686014
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

早瀬 仁則  Tokyo University of Science, 理工学部, 講師 (70293058)

Keywordsナノバイオ / マイクロ・ナノデバイス / 多孔質シリコン / 徴細加工 / 細胞固定
Research Abstract

本年度は,本研究の基礎となる貫通した多孔質層の性質として,流体の透過係数を計測し,また形成技術を確実なものとした.具体的には,貫通した多孔質を透過する空気および水の流量を計測した.空気を用いた実験から,厚さ10-20μmの範囲内では,貫通多孔質層は均質なものとして考えてよいことが分かった.水の場合,1気圧の圧力差で吸引部表面では500μm/s以上の流速が得られることが観測された.微細孔の直径を電子顕微鏡により測定し,円管近似により流速を計算した結果,オーダーは一致するものの,円管近似の方が大きくなることが分かった.計算値と実測値で差が生じたが,多孔質層内部の複雑な構造によるものと考えれる.また,従来シリコンが湿式エッチングにより加工していたが,プラズマエッチング利用の可能性を検討し,部分的に利用できることが分かった.
一方,吸引固定デバイスは,試料を誘導するため,また,溶液等の蒸発を防ぐために,流路およびカバーが必要となる.そこでチップの流路を兼ねた蓋構造を試作することに専念した.流路およびカバーは,耐薬品性が高いこと,陽極接合を行えることから,ガラス材料を用いることにした.流路の形成には,ふっ酸によるエッチング工程があるため,単純なレジスト保護ではうまく加工出来ない.クロム・金薄膜を上手く使うことにより,エッチングを可能とした.
上記のように,本年度は次年度へ向けての基礎的準備を進めた.

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 2007

All Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] A Novel Device for Fixing Small Objects Using Through-Pore Porous Silicon2007

    • Author(s)
      Kato, A.
    • Organizer
      TRANSDUCERS'07
    • Place of Presentation
      リヨン,フランス
    • Year and Date
      2007-06-12
  • [Book] 第4章 微細孔吸引による細胞固定技術(細胞分離・操作技術の最前線)2008

    • Author(s)
      早瀬 仁則(監修: 福田, 新井)
    • Total Pages
      387(252-263)

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2012-10-01  

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