2008 Fiscal Year Annual Research Report
振動暴露時の人体動的応答と心理的応答の関係の究明とその振動性能評価への応用
Project/Area Number |
19686030
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
松本 泰尚 Saitama University, 理工学研究科, 准教授 (90322023)
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Keywords | 振動評価 / 振動不快感 / 人体振動 / 人体動特性 |
Research Abstract |
本研究では, 人間が振動を受けた際の身体の動的応答を用いて, 振動による不快感に代表される心理的応答の定量的評価・予測法を構築することを最終的な目標としている. ここで, 低周波数領域では, 身体全体が運動するグローバルな応答を感受することにより, それより高い周波数領域では, 局部的な運動が卓越するローカルな応答を感受することにより, それぞれ不快感などの心理的応答が発現するものと推測できる. 本年度の研究では, 水平振動暴露時の身体の振動応答と心理的応答との関係を明らかにすることを目的とした実験を実施した. 被験者12名を用いた実験において, 座位あるいは立位の被験者に定常的な水平正弦振動を与えた際の身体主要部位における振動応答と心理的応答を測定した. その結果, 実験で用いた2〜20Hzの振動数範囲において, 低い振動数領域では頭をはじめとする上半身の振動応答が心理的応答と高い相関を示したのに対し, 高い振動数領域では脛, 足の振動応答が心理的応答と相関が高いことが明らかとなった. また, 実験と並行して振動暴露時の人体の振動応答を予測するための数値モデルの開発も開始しており, マルチボディダイナミクスに基づいた比較的簡易な数値モデルでの振動応答の予測を目指している. 次年度は, 前年度の鉛直振動に対する実験結果, および開発途中の人体の数値モデルを統合することで最終目標の実現を目指す予定である. なお, 上記の本年度の研究成果は, 次年度以降に学術論文や学会での研究発表の形で公表する予定である.
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Research Products
(1 results)