2007 Fiscal Year Annual Research Report
屋内生活行動調査に基づく確率モデルを用いた家族・行為・空間に関する人間行動の研究
Project/Area Number |
19686036
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松下 大輔 Kyoto University, 工学研究科, 講師 (90372565)
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Keywords | 生活行動 / 位置検知 / センサー / ICタグ / 確率モデル / 三軸加速度 / 時系列 / モニタリング |
Research Abstract |
周波数帯314.950MHzのアクティブ型RFIDタグを用いた、居住者の位置検知システムを構築した。室の隅角部及び4辺の天井付近にRFID受信機を5台設置し、LANケーブルで接続した。位置検知サーバーにおいて、RFID受信機の位置座標を室の平面図に整合させ、RFID受信機の感度を調整した。RFIDタグを装着した被験者の実際の移動経路と、システムが検知する移動経路の差分を計測した。金属製什器や隔壁や家電などの電子機器が多く存在する室の場合、電波環境が動的に変化し、RFIDタグの信号が受信機に到達する確率が減少し、受信感度が大きく低下する場合があることが分かった。また被験者のRFIDタグの装着位置や身体の向きが、受信感度に影響することが分かったので、被験者のRFIDタグの装着方法を検討した。身体の頭部、肩部、腰部にRFIDタグを装着して、RFIDタグリーダーによる信号の受信確率を計測したところ、両肩部に装着した場合に最大となることが分かった。感度が最大となった場合でも、移動経路の位置検知誤差は1〜3m程度存在することが分かった。この装置を用いた生活行動調査では、居住者の移動軌跡を計測するのでなく、居住者の室使用、すなわち居住者がどの部屋にどれほどの長さ滞在し、どの様な順序で部屋を使用しているかを計測することとした。各室の広さやRFIDタグリーダーの設置位置に基づいて、RFIDタグリーダーの受信感度を調整することにより、被験者の室使用を計測するシステムを構築した。
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