2008 Fiscal Year Annual Research Report
PVCの選択的な表面改質の促進とプラスチックリサイクルへの応用
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19686054
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
奥田 哲士 Hiroshima University, 環境安全センター, 助教 (60343290)
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Keywords | 塩化ビニル / 塩化ビニリデン / 混合プラスチック / 分別 / 浮遊選別 / オゾン / 表面 / リサイクル |
Research Abstract |
種々のプラスチックが混ざっている混合廃プラスチックから、リサイクル工程で問題になる種類の異なる塩化ビニル(PVC)を主とする塩素系プラスチックを除去する技術開発を行っている。二年目の課題として、まず選択的親水化の強化を行った。予定通り、ペレットおよびフィルムを対象とした種々の条件のオゾン処理による接触角の変化の評価を行った。その結果、促進酸化処理(ラジカル反応)を過酸化水素の共存で行ったが、オゾンに比べ、改善は見られなかった。オゾン濃度は接触角の増加に影響したが、0.1mg/L以上では変化が無く、高濃度のオゾンではPVC以外のプラスチックの表面も親水化され、差がなくなった。また、実際のフィルム状廃プラでの分離性の確認で検討することとしていた浮遊選別条件の影響についても検討した。その中で、洗浄の影響をペレットについてではあるが行った結果、分離の改善が見られた。しかしながら、フィルムに対してはプラスチック体積に対して付着気泡の体積の割合が大きく、実混合廃プラの分離試験においても分離が困難であった。そこで、フィルム廃プラの分離という目的達成のため、オゾン酸化以外の方法についても検討も始めた。 前年の結果と本年度の結果を元に、いくつかの論文をまとめた。
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