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2009 Fiscal Year Annual Research Report

湖沼のプランクトン分子分類に基づく識別とモニタリングへの適用

Research Project

Project/Area Number 19688011
Research InstitutionLake Biwa Environmental Research Institute

Principal Investigator

石川 可奈子  Lake Biwa Environmental Research Institute, 主任研究員 (80393180)

Keywords環境微生物 / 分子識別法 / プランクトン / 環境監視 / 琵琶湖
Research Abstract

水産資源の餌生物として、また、水環境をあらわす指標としてプランクトンのモニタリングは有効であると考えられ、海洋・湖沼において長年継続的に行われてきた。近畿地方1400万人の水道水源を管理する滋賀県においても1977年に淡水赤潮が初めて発生したことをきっかけに、モニタリングを月1~2回、北湖および南湖で行ってきた。しかし、プランクトン種の中には、生活史におけるステージ、生理条件、雌雄の違いによって形態が大きく変化する種や、或いは、まったく別の分類群に属する酷似種が同水塊中に生息するため、これまでのモニタリングで一般的に用いられてきた光学顕微鏡観察では、十分な経験を有する技術者でも同一種かどうかの識別すら困難である場合や、種レベルでの同定が不可能な場合も多く、分析精度が一定しないという問題は未だ解決されてない。
そこで、本研究では、琵琶湖をケーススタディーとして湖沼のプランクトンの遺伝子情報に基づく迅速かつ正確で客観的な分類ならびに定量化手法を開発し、モニタリングに適用することを目的としている。
平成21年度は、琵琶湖で優占しやすいプランクトン17グループを特異的に検出できるリアルタイムPCR用プライマーを設計したので、野外サンプルを用いた試験を行った。13グループについては、検境結果と同様の検出ができたが、顕微鏡観察では検出されていないにもかかわらず、陽性を示す場合もみられた。他種であっても類似のDNA塩基配列に反応する場合や、現在解読されている遺伝子情報だけでは、種レベルまでの識別が難しい場合も多い。今後、これらの課題について検討していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 分子分類に基づく植物プランクトンの識別とモニタリング手法の開発の試み2009

    • Author(s)
      石川可奈子・一瀬諭
    • Organizer
      日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会
    • Place of Presentation
      北海道大学水産学部(函館)
    • Year and Date
      2009-10-18

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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