2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19689004
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
棚谷 綾 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (40361654)
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Keywords | 核内受容体 / アンドロゲン / プロゲステロン / ビタミンD / アンタゴニスト / 分化誘導 / 結晶構造 |
Research Abstract |
本研究では、申請者らが提唱した「核内受容体活性制御仮説」に基づき、本作業仮説の実験的検証と、それに基づく新規核内受容体リガンドを創製することにより、核内受容体を標的とした医薬リード創製を行うことを目的とする。本年度は以下の核内受容体リガンドに関する成果を得た。 1) これまでのアンドロゲン(AR)アンタゴニスト研究の知見をもとに、新規プロゲステロンアンタゴニストを創製した。その結果、6-ファニルクマリン-3-カルボン酸誘導体にプロゲステロンアンタゴニスト活性(alkaline phosphataseアッセイ)を見いだした。さらに、3位のカルボキシル基の有無、6位の芳香環上の置換基を変えた化合物群を合成し、構造活性相関を明らかとした。また、合成したクマリン誘導体がプロゲステロンの詳細な作用機序解明のための蛍光性ケミカルツールとして応用しうることを示した。 2) ホウ素クラスターであるP-カルボランを骨格とした、新規非ステロイド型ビタミンD受容体(VDR)リガンドの創製を行った。ヒト白血病細胞HL-60に対する分化誘導活性を指標に、天然の活性型ビタミンDと同程度の活性をもつ化合物をみいだした。更に、本化合物とVDRリガンド結合部位との共結晶を得た。この結晶構造を解析し、カルボラン誘導体とVDRとの結合様式を明らかとした。
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Research Products
(11 results)