2007 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫疾患の遺伝的再構築に基づいた多段階発症制御システムの解明
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19689012
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岡崎 拓 The University of Tokushima, 疾患ゲノム研究センター, 教授 (00362468)
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Keywords | 免疫学 / 自己免疫寛容 / 多遺伝子疾患 / I型糖尿病 / 連鎖解析 / 末梢神経炎 |
Research Abstract |
我々は、免疫抑制受容体PD-1を欠損させたマウスを用いることにより各種自己免疫疾患の連鎖解析の効率を向上できることを示してきた。本研究課題では、PD-1欠損マウスを用いた連鎖解析の結果をもとに、自己免疫疾患を抵抗性系統において再構築し、自己免疫疾患発症制御機構を段階的に解明することを試みた。 1、I型糖尿病の解析。これまでに、NOD系統に戻し交配したPD-1欠損マウス(NOD-PD-1欠損マウス)が高頻度にI型糖尿病を発症すること、及びC57BL/6-PD-1欠損マウスとの交雑マウスを用いた連鎖解析では、わずか4染色体領域のみがI型糖尿病の発症に連鎖を示すことを報告している。平成19年度には、これら4染色体領域をC57BL/6系統に導入することにより、本来I型糖尿病を自然発癌しないC57BL/6系統においてI型糖尿病を再構築することに成功した。 2、末梢神経炎の解析。これまでに、NOD系統のMHCハプロタイプをI型糖尿病抵抗性のbハプロタイプに置換したマウス(NOD. H2bマウス)にPD-1欠損を導入すると、I型糖尿病を発症せず、末梢神経症等の臓器特異的自己免疫疾患を発症することを見出している。そこで、同じbハプロタイプを有するC57BL/6-PD-1欠損マウスとの交雑BCIマウスを415匹作製したところ、約20%のマウスが末梢神経症を発症した。また、これらのマウスの病理標本を作製し、末梢神経炎、唾液腺炎、胃炎、血管炎、ランゲルハンス島炎の程度を評価した。 3、心筋炎の解析。これまでにMRL-PD-1欠損マウスが心筋炎を発症することを見出している。平成19年度には、MRL-PD-1欠損マウスとBALB/c-PD-1欠損マウスを交配し、交雑F2マウスを324匹作製して連鎖解析を行った。その結果、MRL染色体上に5個、BALB/c染色体上に1個の心筋炎感受性遺伝子座を同定することに成功した。
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Research Products
(8 results)