2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19689036
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
中島 友紀 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (00346959)
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Keywords | 骨リモデリング / 破骨細胞 / 骨細胞 / トランスクリプトーム / 骨芽細胞 / コンデッショナル遺伝子改変マウス |
Research Abstract |
申請者は、骨組織の恒常性を維持する骨リモデリングの制御機構を明らかにするため、骨組織に存在する3つの責任細胞(破骨細胞、破骨細胞、骨細胞)の発現遺伝子を網羅的なトランスクリプトーム解析から明らかにし、レトロウイルスを用いたノックダウンシステムを構築することで、標的遺伝子の機能を明らかにした。さらに候補遺伝子を標的としたコンデッショナル遺伝子欠損マウスの作成をはじめ、遺伝子改変マウスを用いた生体レベルでの研究を展開している。 また、筋肉細胞特異的な細胞死を誘導する遺伝子改変マウスを構築し筋萎縮に伴い骨量が低下する新規骨粗鬆症モデルマウスを確立した。本モデルは、ヒトの老化に伴う骨粗鬆症の病態に酷似しており、今後、骨粗鬆症の原因遺伝子の探索や新規治療薬の生体レベルでのスクリーニングなどに活用されることが期待される。さらに今まで単離が難しいとされていた骨細胞の三次元培養系の構築にも成功し、新たな骨リモデリング因子の同定を目指した実験系が確立されたことは特記すべきことである。この成果を基盤とし、生体レベルでの候補遺伝子の役割を決定することで、新規骨疾患治療の分子基盤確立を目指す。
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Research Products
(12 results)