2009 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子Sox9の新規転写コファクターの同定とその機能的役割の解明
Project/Area Number |
19689037
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
波多 賢二 Osaka University, 大学院・歯学研究科, 助教 (80444496)
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Keywords | 軟骨細胞 / 転写因子 / Sox9 |
Research Abstract |
転写因子Sox9の新規転写コファクターの同定とその解析を行った結果以下のような研究結果が得られた。 1、本年度は平成20年度にスクリーニングされた因子をさらに詳細に検討するために、Sox9が重要な役割を演じる性分化過程での標的遺伝子ミューラー管阻害因子(MIS/AMH)のプロモーター領域を用いたレポーターアッセイによる二次スクリーニングを行った。その結果、性分化過程および軟骨形成過程の両方においてSox9の転写活性を促進する転写因子Dmrt5のクローニングに成功した 2、Dmrt5はSox9と物理的に結合し転写活性を著明に増強させた。さらに、Dmrt5遺伝子徳的な抗体を作製し免疫組織学的検討を行った結果、Dmrt5は増殖軟骨層ならびにE14.5日齢の精巣に強く発現している事を見出した。 3、また構成的不活性型Dmrt5(DN-Dmrt5)を作製しその効果を検討したところ、DN-Dmrt5は軟骨細胞分化ならびにMIS/AMHの発現を著明に抑制した。 4、本研究により、軟骨組織のみならず性分化においても機能するSox9の転写コファクターのクローニングに成功した
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Research Products
(4 results)