2008 Fiscal Year Annual Research Report
末期がん患者・家族への在宅緩和ケア推進のための継続看護支援法の開発と有効性の検討
Project/Area Number |
19689041
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
福井 小紀子 Chiba University, 看護学部, 特任准教授 (40336532)
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Keywords | 継続看護 / 末期がん / 在宅療養移行 / 緩和ケア / 看護支援 |
Research Abstract |
3年計画のうちの2年目に当たる本年度は、初年度に行った全国の訪問看護ステーション409箇所における末期がん患者593例を対象とした入院中末期がん患者の在宅移行時の実態調査結果を基に、末期がん患者とその家族向けの介入支援マニュアルを作成した。内容は、(1) 病院看護師による緊急時の連絡体制や病状説明などの在宅療養移行時の情報、(2) 病院看護師による退院前に伝達しておくべき退院後の患者・家族へのケア内容、(3) 訪問看護師による生活環境や家族支援体制を加味した在宅移行後のケア内容、および(4) 訪問看護師による実際に利用可能な在宅サービス関連の情報とした。また、末期がん患者の在宅移行に際する病院看護師と訪問看護師のコミュニケーションスキルの方法を含めた連携の方法に関する看護師向けマニュアルも作成した。 本マニュアルの適切性と実施可能性を検討するために、研究協力の得られた総合病院4病院と各連携訪問看護ステーションを対象に、上記マニュアルを用いた継続看護支援法案を実施した。そして、これらの病院看護師及び訪問看護師40名を対象にヒアリング調査を行った結果、病院の特徴や訪問看護ステーションの特徴を分類した連携体制の構築が必要であること、及び医師やケアマネジャーなどの地域の医療資源の状況などを加味した上での病院と訪問看護師間の連携マニュアルの作成が必要であるなどの修正意見が出された。これらの意見を基に、病院看護師と訪問看護師の連携に基づく末期がん患者とその家族に対する継続看護支援法を完成した。最終年度にあたる来年度は、本年度完成させた支援法の有効性を検討する無作為比較試験を実施する。
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