2008 Fiscal Year Annual Research Report
オープンソース開発におけるソースコードの安定性予測法の開発
Project/Area Number |
19700028
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
阿萬 裕久 Ehime University, 理工学研究科, 講師 (50333513)
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Keywords | オープンソース / ソースコードの安定性 / メトリクス / ソフトウェア品質 / 実証的アプローチ / 統計解析 / 成長曲線モデル |
Research Abstract |
昨年度に引き続き, オープンソース開発の成果物であるソースコード並びにその変更データの収集を行い, そこでのメトリクス値の解析を通じてソースコードの安定性予測法の検討を行った. 更に, 今年度はバグデータについても着目し, データ収集ツールの開発と収集実験及び分析を行った. 主な研究内容は, 1. コメント文記述に関するメトリクス値とソースコードの安定性との関係に関する解析, 2. 成長曲線モデルを応用したソースコード規模並びに変更量の予測, 3. バグ報告件数の推移と成長曲線モデルとの関係解析, という三つである. 1. に関しては, 国際会議(Joint Conference on Knowledge-Based Software Engineering 2008)にてコメント文記述の密度と頻度がコードの安定性に及ぼす影響を定量的に解析した結果について報告した. その知見として, コメント文の記述を観測することでソースコードの安定性を予測する手法を開発できた. 2. 及び3. に関しては, 電子情報通信学会知能ソフトウェア工学研究会, 情報処理学会ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム及び情報処理学会ソフトウェア工学研究会ウインターワークショップにて合計6件の口頭発表を行い, 成長曲線モデルを利用してソースコードの安定性を予測するという新たなアイデアについて有益な議論と情報交換を行うことができた. 今後もこの課題に取り組む予定である.
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