2007 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイム再生可能なカラーホログラフィック3次元ディスプレイに関する研究
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19700082
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
下馬場 朋禄 Yamagata University, 大学院・理工学研究科, 准教授 (20360563)
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Keywords | ホログラフィ / ホログラム / 計算機合成ホログラム / CGH / 立体ディスプレイ / 3次元ディスプレイ / ホログラフィックディスプレイ / GPU |
Research Abstract |
ホログラフィの特徴のつである光波面を制御可能という特徴に着目したホログラフィックディスプレイは,(原理的には)理想的な3次元ディスプレイを構築できる.しかし,この方式の3次元ディスプレイには,再生像のカラー数の少なさや,視域・像サイズが小さいなどの問題がある.また,PC⊥で生成した3次元物体データからホログラムを生成する膨大な計算時間を解決する必要がある.そこで,本年度は下記の(1)〜(3)について検討を行い,実用的なホログラフィックディスブレイに必要な要素技術を確立することを目的ζした. (1)空間分割法と誤差拡散法による3次元再生像のマルチカラー化手法の確立 (2)高精細LCDパネルを3枚使用した再生像の視域・像サイズ拡大手法の確立 (3)GPUボードの並列化によるホログラムのリアルタイム計算システムの構築 (1)に関して,空間分割法と誤差拡散法によるマルチカラー再生が可能な手法の提案と実証を行った,本実験では赤と緑色レーザによる再生実験を行い,赤から緑へ変化するグラデーションのある再生像を得ることに成功した.次年度は,青色を追加して3原色によるマルチカラー化実験を行う予定である. (2)に関して高精細LCDパネルとしてエプソン社製プロジェクタを購入し,このプロジェクタに搭載されているハイビジョン対応高精細LCDパネル3枚を使用した光学系の構築を行い,視域・像サイズ拡大の効果を確認した. (3)に関して,NVIDIA社製GPUチップ(GeForce8800GTS)を使用したホログラムの高速計算システムの構築を行った,約1000点で構築された3次元物体から1920×1080のホログラムを生成する場合,コンピュータ(lnte1社Core2DuoE6600CPU)は約120秒要するが,GPUでは0.13秒でこのホログラムを計算できることを確認した.
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Research Products
(16 results)