2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700090
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
向井 智彦 Toyohashi University of Technology, 工学部, 助教 (10432296)
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Keywords | スキルサイエンス / 人体動作データ編集 / 帰納論理プログラミング |
Research Abstract |
本研究遂行のための基盤データベースとして,プロレッスンコーチと20代学生の男女総計40名を対象としたテニス動作計測を実施し,一般的なファイル形式で多数の動作データを収集した.このデータベースは開発中のシステムの評価に利用するとともに,課題期間終了後は外部の研究機関向けに一般公開する予定である.一方,運動スキル解析システムについては以下の3つの基礎技術を開発した.まず,帰納論理プログラム法に基づく動作データの特徴量解析法を開発し,複数の動作の本質的な差異を自然言語に近い形式で解析した.この技術は,スポーツ動作解析への適用に先立って,一般的な動作データの特徴解析と検索システムに応用し,その成果を国内外の会議において報告した.次に,複数のスポーツ動作が示す微小な差異を,2次元図上に可視化する手法を開発した.この技術により,プロとアマチュアとの運動タイミングの差異を直感的に理解でき,また2次元図上の簡易なマウス操作によって運動タイミングを編集することも可能とした.さらに,複数の動作データから運動スキルを示す動作特徴量を抽出し,別の動作データへ埋め込む技術を開発した.このシステムでは,マウス操作によるドラッグ・アンド・ドロップ機能を利用した直観的なインターフェイスを通じて,スポーツ動作が示す複雑な多様な運動特徴量を,複数の動作データ間で対話的に抽出して埋め込むことができる.この技術を発展させることで,例えばプロスポーツプレイヤーの運動特徴を初学者の動作に重ね合わせることで,両者の差異を明確にアニメーション表示するシステムを開発できると考えている.
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