2008 Fiscal Year Annual Research Report
MPEG符号化に基づく高効率な動画像符号化・復号の実装方式
Project/Area Number |
19700102
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
三浦 康之 Shonan Institute of Technology, 工学部, 講師 (40440292)
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Keywords | MPEG-4 / SNMP / QoS / マルチコアCPU / 並列処理 / 階層型相互結合網 |
Research Abstract |
平成20年度は、要素技術の開発と合わせて、平成19年度に進められた環境を利用した実験と技術開発を行った。具体的には、下記の課題を進めた。 ・SMPによる帯域制御法の検討と実験 SNMPにより動画配信システム内のトラフィックの急減・急増を検出し、それによりネットワークの帯域を有効利用する方法を検討した。20年度は、トラフィックの急減・急増を検出する方法を検討し、呼び実験を行った。その結果、トラフィックの急減・急増の検出が可能であることを示した。 ・PC内・PC間並列化法の開発 MPEG-4を対象にし、近年になり登場した最新アーキテクチャであるマルチコアCPUにおける符号化処理方式の開発を進めた。平成20年度は、平成19年度に積み残した、符号化ビットストリームの結合部分のプログラムの作成と性能評価を行い、口頭発表を行うと同時に、PC間並列化法の検討を行った。 ・MPEG並列符号化システムの開発 MPEG符号化を並列処理により実行するシステムの開発を行い、4台のPCでMPIにより並列プログラミングを行うことを可能とした。ただし、MPEGの並列処理プログラムの実装は未着手となっている。また、システムの開発に関連して、システムに対して符号化前の映像データを送るために簡単な圧縮が必要となることが明らかになったため、簡易圧縮法の検討を行い、実験と論文の投稿を行った。 ・チップ内並列処理のための結合網用通信回路の設計 チップ内におけるプロセッサ間を結合する結合網に用いるための通信回路の設計を行った。19年度は固定ルーティングアルゴリズムの回路のみとなったが、20年度には適応ルーティングアルゴリズムの一部の実装も行い、性能評価を行った。今後、関連研究の論文投稿を行う予定である。
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