• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2009 Fiscal Year Annual Research Report

非対称な知識を持つ集団の対面協調作業支援に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19700125
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

松下 光範  Kansai University, 総合情報学部, 准教授 (50396123)

Keywords協調作業支援 / テーブル型システム / 知識の非対称性 / 協同プロセス
Research Abstract

本研究では、テーブルを囲む少人数参加者の合議に焦点を当て、知識の非対称性を有する参加者間のコミュニケーション様態と議論結果との関連性を分析することを目的としている。
本年度は、昨年度に実施した分析をより厳密に測定する実験として、どのような要因が結合型の課題遂行プロセス、すなわち参加メンバ全員の納得・合意によって課題が達成されるタイプの協同プロセスに影響を及ぼすかを調査した。本実験では、昨年度提案した「ワンナイン」課題(九つの代替案から議論を通じて一つの案を選択する課題)を用いて、(1)インセンティブの時間的変動の有無、(2)グループ全体の利得の参照有無、の二つを変数として操作することで参加メンバの合意に至るプロセスを観察した。この結果、グループ全体の効用が参照可能な状況下、かつ全ての参加メンバの各代替案に対する評価が時間変動しない場合に、より参加メンバ全体にとって効用の高い案で合意できる可能性があることが観察された。この結果と得られた議論のログから、(1)事前に全ての代替案に関する検討を各参加メンバに促し、議論の進行に伴う態度変容を最小限に抑えるよう図る、(2)各代替案を選択した場合のグループ全体の効用を提示し、代替案選択の方針を決めるメタな議論の必要性を参加メンバに意識させる、(3)各代替案に関する議論の過程を外在化し、同じ議論の繰り返しを回避させる、といった支援が有効であるという示唆が得られた。この知見は知識の非対称性がある参加メンバの協同におけるプリプロセスの重要性を示すものであり、議論支援システムが効果的に機能するための前提条件として重要な意義を持つ。また、参加メンバの視点を反映してオブジェクトの役割を変更させるために、異なる波長の赤外光を利用し、認識IDを多重化させることが可能なテーブルトップオブジェクトを考案した。これとLumisight Tableを組み合わせることでテーブルを囲む参加メンバ毎に選択的に情報を提供できるシステムの寒現が可能になった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 対面協調作業における非言語モダリティの影響2010

    • Author(s)
      松下光範、松田昌史
    • Journal Title

      日本バーチャルリアリティ学会論文誌 15巻2号(印刷中)

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 非対称な知識を持つ人々の合意形成の支援に向けて2010

    • Author(s)
      松下光範
    • Organizer
      ヒューマンインタフェース学会第1回インタラクションのデザインと評価専門研究委員会
    • Year and Date
      2010-03-04

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi