2009 Fiscal Year Annual Research Report
超大規模巡回セールスマン問題に対する遺伝的アルゴリズムの適用と実問題への応用
Project/Area Number |
19700134
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
永田 裕一 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科, 助教 (70334795)
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Keywords | 遺伝的アルゴリズム / memetic algorithm / 車両配送問題 / 組合せ最適化 / メタヒューリスティクス |
Research Abstract |
前年度までの研究でVehicle routing problem with time windows (VRPTW)に対して,memetic algorithm (MA)とguided ejection search (GES)と呼ばれる手法を開発して良い成果を得ることができた.本年度はそれらの手法をPickup and delivery problem with time window (PDPTW)と呼ばれるより制約のきつい問題に対して適用するための拡張を行った.GESは申請者が開発した新しいメタ戦略の枠組みであるが,PDPTWへ適用して良い結果を得ることができ,この結果はメタ戦略に関する国際会議EvoCOP2010に採択された.MAをPDPTWへ適用する研究では,制約のきつい組合せ最適化問題に対してMAを効果的に適用する工夫として,交叉の手続きに局所探索を導入して制約違反量の少ない子個体を生成する手法を開発した。この結果,提案したMAは従来手法を超える性能を実現し,この成果は国際会議PPSN2010へ投稿中である. 上記以外にMAを効率的に設計するための研究として,MAで用いられる局所探索の計算コストを効果的に削減する方法を提案した.この方法をcapacitated vehicle routing problem (CVRP)に適用し,前年度に開発していたCVRPに対するMAの計算コストを劇的に改善した.この結果は人工知能学会論文誌に掲載された.また,ジョブショップスケジューリング問題を対象として,MAで用いる局所探索に簡単なタブ探索を用いることで,簡単な枠組みで非常に良い探索性能が得られることを示した.この結果は国際会議MIC2009で発表し,この成果を発展させた内容はpost conference volumeに掲載されることが決まった.
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Research Products
(9 results)