2009 Fiscal Year Annual Research Report
単語間の関係表現を利用した多言語横断質問応答システムの研究
Project/Area Number |
19700140
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
土屋 雅稔 Toyohashi University of Technology, 工学部, 助教 (70378256)
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Keywords | 情報学 / 知能情報学 / 自然言語処理 / 質問応答 / 言語横断検索 |
Research Abstract |
ネットワークと計算機の発達に伴い,母国語以外の言語で記述された情報に接する機会も増え続けているため,複数の言語を横断した情報利用支援技術が必要とされている.例えば,日本語を母国語とするユーザの情報要求に対して,適合する回答を英語の文書集合から発見・提示するような日英言語横断質問応答などが研究されている.しかし,このようなシステムにおいては,第1に,適当な回答が文書集合中に含まれていない場合に対する対応が不十分であり,第2に,質問文に含まれる単語間の関係に関する配慮が少ないために複雑な質問に対応できない,という2つの欠点がある.この問題を解決するため,本研究では,複数言語で記述されている文書集合を参照して回答を提示する多言語横断質問応答システムを研究する.昨年度までは,言語横断質問応答システム,対訳辞書の拡張と,未知語を含む固有表現抽出手法について研究した.今年度は,単語間の機能的関係を明らかにするための研究を実施した.日本語には,「について」などのように複数の単語がひとかたまりとなって非構成的かつ機能的な意味を持つようになり,文の構造に対して重要な意味を持つ表現が多数存在する.しかも,これらの表現は「について」「についての」「に関して」「に関しての」「に関する」のように,基本となる表現から派生する表現が多数に上るという特徴がある.これらを効率良く扱うために,基本となる表現(約1,000)と派生表現に分けて処理する方法を研究した.
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Research Products
(3 results)