2009 Fiscal Year Annual Research Report
モバイルサービス改善のための消費者行動モデリングに関する研究
Project/Area Number |
19700144
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
笹嶋 宗彦 Osaka University, 産業科学研究所, 助教 (80402999)
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Keywords | オントロジー / モバイルサービス / モデル記述支援 / 消費者行動 / 知識工学 |
Research Abstract |
本年度は提案方式をさらに大規模なモデル構築に適用し,モバイルサービス全体を対象とするタスク指向型メニューの試作と評価を行った.また,研究全体に関する成果発表を進めた.具体的には次の3つの課題に取組んだ. (1) オントロジーに基づく消費者行動モデルを実規模のモバイルサービス誘導システムに適用し,実際の携帯電話上で動作するシステムを試作した.具体的には,約9000のサイトによってモバイルサービスを提供するNTTdocomo社の協力により,実際のi-modeサービスと同じ規模のサービスを提供するシステムのメニュー構造を,本研究の提案方式で試作した.試作システムは携帯電話上で実際に動作し,サービスサイトへ利用者を目的に沿って誘導する. (2) 上記(1)で試作したシステムを評価し,本研究の枠組み全体についても評価した.具体的には,上記(1)のシステムを,10名の被験者に日常生活の場面で利用させ,提案方式の効果とシステムの課題点などを検討した. (3) 消費者行動知識の構築と利用に関わる技術を移転できるように,ドキュメントおよびデータを整備した.オントロジーを構築する枝術の移転方式については研究例がほとんど無く,学術的にも新しい知見が得られると期待される.実現性を検討した予備的研究において,既にモデル構築技術の一部を移転する実験はあったが,そこで用いられているオントロジー,モデル,モバイルサービス構築のガイドライン,構築インタフェースなどは非常に範囲を限定して,仮に作成したものであった.最終年度には移転すべき技術のプロトタイプと呼べるレベルのものをそろえて,上記項目の評価実験と並行して技術移転についても検討し,本研究の総括を行った.
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Research Products
(5 results)