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2008 Fiscal Year Annual Research Report

音声対話システムにおける不確実で曖昧なユーザ発話の理解表現法と応答生成法の研究

Research Project

Project/Area Number 19700164
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

北岡 教英  Nagoya University, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (10333501)

Keywords音声対話 / 誤認識 / 複数理解状態 / 効率性 / 無矛盾性 / グラフ探索 / ヒューリスティック探索
Research Abstract

音声対話システムを利用する際には、システムは誤認識を起こす。誤認識したまま対話を継続して対話が破綻しないようにするためには誤認識を回復することが必要となるが、そのために、一般には確認発話を用いる。しかしこれは、対話の発話(ターン)数を増加し、効率の悪い対話となる。
確認発話を行わない対話が破綻したり、最終的に誤った理解結果に至るのは、音声認識の結果の第一候補のみを信じて対話を進あるためである。本研究では、複数得られる認識候補をいかに有効に用い、またその結果生じる各ターンごとのユーザ発話の理解候補を複数持つ、「あいまいな」理解状態表現を表現しながら最終的な目的に到達するかが重要である。
今年度は、この複数の理解状態を、スロットフィリング型理解のグラフ構造で表現し、その木構造上での探索問題として対話を進める手法を考案した。各理解候補は音声認識結果の信頼度によってスコア付けされているのでBest-first型探索が用いられる。また、ユーザの発話が認識され、あらたな複数認識候補が得られると、それらとの組み合わせによって新たな理解候補が枝の展開という形で複数生成・更新される。
ユーザはシステム応答に応じた発話をするので、システムがいかに適切な応答をすることができるかは重要になる。そこで、現在の理解候補中からできるだけ正しいと考えられる候補に絞り込め(効率性)、かつ、その応答が対話履歴と照らした際にユーザにとって矛盾に感じる可能性が低い(無矛盾性)応答を選択する基準を用いている。これをヒューリスティックスとして用いることで、さらに探索問題として効率的で自然な対話ができることを示した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009 2008

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 理解状態グラフの探索による音声対話戦略2009

    • Author(s)
      木下裕司, 宮島千代美, 北岡教英, 武田一哉
    • Organizer
      日本音響学会
    • Place of Presentation
      東京工業大学
    • Year and Date
      2009-03-19
  • [Presentation] 理解状態のグラフ探索に基づいた音声対話戦略2008

    • Author(s)
      木下裕司, 宮島千代美, 北岡教英, 武田一哉
    • Organizer
      電子情報通信学会NLC研究会
    • Place of Presentation
      NICT
    • Year and Date
      2008-11-10
  • [Presentation] 検索タスクのための効率的で自然な音声対話戦略2008

    • Author(s)
      木下裕司, 宮島千代美, 北岡教英, 武田一哉
    • Organizer
      電気関係学会東海支部連合大会
    • Place of Presentation
      愛知県立大学
    • Year and Date
      2008-09-19

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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