2008 Fiscal Year Annual Research Report
時空間光変調素子を用いたサブフレームレート高速ビジョンの研究
Project/Area Number |
19700171
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山本 健吉 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 助教 (10403586)
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Keywords | 時空間光変調 / ビジョンシステム / 振動計測 / 露光制御 / 高速度撮影 |
Research Abstract |
本研究では, 振動分布イメージング, 広ダイナミックレング撮像, 実時間多重フレームストラドリングを応用としそれぞれに対応したサブフレームレート画像処理アルゴリズムを提案すると共に, 実際にカメラを用いた動作検証を行った. 本研究の意義は, 時空間光変調素子に基づく実時間サブフレームレート視覚処理システムの有効性を示すと同時に, イメージャの撮像性能を維持したまま露光時間等の受光条件を画素レベルで制御することにより可能となる映像信号処理手法を確立し, 撮像素子の性能限界を超えるビジョン技術の体系化を目指すことにあり, 重要な技術開発である. 本年度は以下の成果を得た. A) DMDを用いたサブフレームレート高速ビジョンプラットフォーム 1) DMD制御ボードとカメラの光学系のアライメントを行った. 2) DMDのフィードバック制御が可能であることを確認した. 3) DMDでの光シャッタリング周波数および位相を適応的に変更可能であることを確認した. 4) カメラおよび光学系とDMDとのアライメント調整を行い, DMD評価ボード, カメラ, 光学系, PCからなるサブフレームレート高速ビジョンプラットフォームを構築した. B) サブフレームレート画像処理アルゴリズムのシステム実装・機能検証 1) 高周波振動分布イメージングアルゴリズムをシステムに実装し, その基本動作を確認した. また, 振動対象に対して高周波振動イメージングが正しく動作することを確認した. 2) 広ダイナミックイメージングアルゴリズムをシステムに実装し, その基本動作を確認した. また, 撮影対象に対して広ダイナミックイメージングが正しく動作することを確認した. 3) 実時間多重フレームストラドリングアルゴリズムをシステムに実装し, その基本動作を確認した. また, 高速運動する対象を撮影し, 実時間多重フレームストラドリングが正しく動作することを確認した.
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Research Products
(10 results)