2007 Fiscal Year Annual Research Report
マルチモーダル人間行動センシングによう緊急時パニック状態の人間への実時間行動指示
Project/Area Number |
19700191
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前 泰志 Osaka University, 大学院・基礎工学研究科, 准教授 (50304027)
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Keywords | 知能ロボティクス / 知能機械 / 情報システム / 人間生活環境 |
Research Abstract |
本研究では、緊急地震速報を受けた直後など、緊急時に人間がとるべき行動を、人間の動作や状況の変化に応じて適宜指示する実時間行動指示システムの構築に関する研究を行う。緊急時には人間がパニックになり、どのような行動をすればよいか判断能力が落ちる場合がある。本研究では、このようなパニック下の人間にわかりやすく指示可能なシステムを構築するために求められる、実時間での状況認識、人間の行動認識、状況変化に合わせた人間への行動指示生成を可能とする基本技術を開発し、状況の変化に合わせて人間に適宜適切に指示を与えるシステムの実現が目標である。 本年度は、基礎実験環境を構築し、人間の行動を認識する基礎実験を行った。人間の行動を認識するためのカメラと緊急地震速報を模擬した指示を与えるスピーカを実験環境に設置した。緊急地震速報直後に人間に対して机の下へ避難するように指示を与える基礎実験を行った。実験によって人間が机の下に避難した状態をカメラからの画像をもとに情報処理用計算機で認識し、そのまま動かないように指示を与えられることを確認した。この基礎実験においては、机の配置は既知であり机は動かないことを仮定して行った。より現実的な状況に対処するためには、複数のセンサを利用した状況認識手法や実験システムの拡張が求められる。本年度に構築した基礎実験システムを拡張していくことによって、より現実的な状況にも対応可能なシステムが構成できることから、本年度の成果の意義は大きい。
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