2008 Fiscal Year Annual Research Report
マルチモーダル人間行動センシングによる緊急時パニック状態の人間への実時間行動指示
Project/Area Number |
19700191
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前 泰志 Osaka University, 大学院・基礎工学研究科, 准教授 (50304027)
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Keywords | 知能ロボティクス / 知能機械 / 情報システム / 人間生活環境 |
Research Abstract |
本研究では、緊急地震速報を受けた直後など、緊急時に人間がとるべき行動を、人間の動作や状況の変化年応じて適宜指示する実時間行動指示システムの構築に関する研究を行う。緊急時には人間がパニックになり、どのような行動をすればよいか判断能力が落ちる場合がある。本研究では、このようなパニック下の人間にわかりやすく指示可能なシステムを構築するために求められる、実時間での状況認識、人間の行動認識、状況変化に合わせた人間への行動指示生成を可能とする基本技術を開発し、状況の変化に合わせて人間に適宜適切に指示を与えるシステムの実現が目標である。 本年度は、より人間により理解しやすい行動指示法として、音声による聴覚への提示だけではなく、環境に設置されたプロジェクタを用いて一時的に非難するための室内での安全領域を投影することによって、人間の視覚にも提示する手法を提案した。昨年度構築した基礎実験環境を元に、プロジェクタによる視覚提示の実験が行えるよう実験環境を拡張した。プロジェクタを用いることによって、例えば、投影領域の形状や色を状況によって変更することが可能となることなど、様々な提示法の可能性が広がる。聴覚と視覚への提示によって、健常者にとって理解しやすいだけでなく、聴覚が不自由な人にとっても視覚的に提示することによって適切に行動指示できる可能性がある。本年度に行った提示法の提案によって、より人間に理解しやすい行動指示の可能性が広がることから本年度の成果の意義は大きい。
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Research Products
(2 results)