2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700202
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
佐藤 美恵 Utsunomiya University, 工学研究科, 准教授 (00344903)
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Keywords | 感性情報処理 / 画像処理 / プロジェクタ・カメラシステム |
Research Abstract |
任意面映像提示を実現するために不可欠な輝度補正アルゴリズムの更なる改良のために、感性特性として奥行き感を取り上げ、色情報に基づいた人間の奥行き知覚について検討した。本検討では、人間の奥行き知覚方法の1つである大気遠近法に着目し、8色の色指標(白黒、RGB、CMY)を10〜500メートルの距離で撮影し、撮影画像の色情報を修正HSV表色系、Yxy表色系など様々な表色系において分析し、物体の位置と彩度との関係性を実験により調査した。実験結果より、有彩色の物体については10〜500メートルの間でも彩度の減少傾向が確認され、数キロメートルの範囲に存在する遠方物体だけではなく、近距離物体においても大気遠近法が有効である可能性が示唆された。今後は、本検討結果を応用して、プロジェクタを用いた提示映像において奥行き感を維持するように、彩度変化を重視した輝度補正アルゴリズムのパラメータの自動選定を行う。 また、任意面映像提示を実現するために必要となる幾何補正アルゴリズムについて、従来手法を調査し、それらを実装した。現在は、従来手法を応用し、投影面が平面でない場合や投影面が一定ではなく、その形状が変化する場合についても対応可能な幾何補正アルゴリズムを開発している。
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