2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700202
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
佐藤 美恵 Utsunomiya University, 工学研究科, 准教授 (00344903)
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Keywords | 感性情報処理 / プロジェクタ・カメラシステム |
Research Abstract |
本研究で提案した、感性特性に基づいた任意面映像提示の評価を目的に、人工的に環境光を付加した実験室において、投影する映像と投影面で観測される映像の間に生じる、視聴者が映像から受ける印象の差異の軽減効果を、実験により評価した。その結果、視聴者の感性特性に基づいて補正処理を行うことで、印象の差異の軽減効果の高い映像提示が実現可能であることが示された。 また、本研究は、広視野映像を違和感なく、任意の壁面に提示することを可能とし、室内空間において容易にVRによる没入型映像などを体験する手助けとなると考えられる。そこで、室内の壁面をスクリーンとし、視聴者の正面と上下左右の面に映像提示する5面映像提示環境を構築し、その環境下で本提案手法を応用した映像提示を行った。その結果、VRの重要な評価要素である没入感について、本提案手法の有効性が示された。 さらに、任意面映像提示を実現するために必要となる幾何補正アルゴリズムの更なる改良のために、従来手法を応用した、投影面が平面でない場合や投影面が一定ではなく、その形状が変化する場合についても対応可能な幾何補正アルゴリズムを検討している。 最後に、これまでの研究成果はすでに国際会議や研究会で発表を済ませ、現在は、学会誌への論文投稿を準備している。
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