2007 Fiscal Year Annual Research Report
Webベース共同開発支援向けマルチ生体センサー融合方式の研究
Project/Area Number |
19700207
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
櫻井 義尚 Tokyo Denki University, 情報環境学部, 助手 (30408653)
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Keywords | 生体情報センサー / センサーフュージョン / 情況推定 / 共同開発支援 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ユーザの状況推定に基づく意志伝達支援システムの開発を行い、インターフェイス不良が発生する可能性を低減、ウェブを利用した共同開発支援システムの高信頼化を図ることである。提案するシステムは、様々な生体情報や文脈情報など多種多数の異種情報を融合することにより、ユーザの肉体的・精神的状況(疲労度、集中度、興味度合いなど)を推定し、推定された状況情報に基づいてウェブに情報を反映したり、ユーザにメッセージを送ったりするなどして意志伝達支援を行う。 本年度は、以下の内容を実施した。 1)多種の生体情報センサーを用いてユーザの状況推定を行う、状況推定方式およびシステムについて具体化を行い、これを特許出願した。 2)脳波、血圧、発汗、などの生体情報と肉体的・精神的状況との関係についての文献調査、各種生体情報センサーの調査・予備実験を行い、本研究に適したセンサーの選別を行った。 3)複数のセンサーの同時使用実験による各センサー間の各センサーの推定精度、特性(ノイズ特性)などの解析を行った。具体的には、被験者に内田クレペリン検査などの作業負荷を与えた際の生体情報を計測することにより、人の集中度と脈波、発汗、皮膚温の関係を明らかにした。この実験結果から、集中度を推定するために有効な生体情報は人により異なり、複数の生体情報センサーによる推定が有効なことを示した。また、その結果を国際会議に投稿した。 4)ウェブを利用した共同開発支援システムの高度化に向けて、共同開発を支援するプロジェクトマネージャーエージェントの開発を行い、この結果を国際会議に投稿した。
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Research Products
(3 results)