2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700249
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
嶋田 総太郎 Meiji University, 理工学部, 講師 (70440138)
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Keywords | 認知科学 / 脳・神経 / 実験系心理学 / 脳機能イメージング |
Research Abstract |
本研究では、自己と他者の身体が脳内でどのように表現されているか、またそれらがどのように連関しているのかを、脳機能計測、生理指標計測、および認知行動実験を通じて明らかにする。本研究は、研究項目1「自己と他者の脳内身体表現生起メカニズム」と研究項目2「他者身体表現と自他共有身体表現の連関メカニズム」からなる。2007年度は、研究項目1ではまず、遅延映像フィードバックに基づく自己身体認識課題のための実験装置の組み立てを行い、ついで受動的運動および能動的運動において自己身体映像が遅延した場合の自己認識課題について予備実験を行った。その結果、両課題とも約200ミリ秒程度の映像遅延で被験者が遅延を検出でき、先行研究とほぼ一致する結果となった。これらを踏まえて2008年度は感覚モダリティによる違いなどを検討するための実験を行う予定である。また研究項目2では、映像を見ているときの観察者の脳活動および筋電図反応を計測する実験を行った。刺激としては対面する2人の人物がジャンケンをしている映像を用いた。その結果、脳活動に関しては運動野で比較的ロバストな活動が計測されたが、筋電図についてはあまり顕著な活動を観測することはできなかった。これは運動野の活動が実際に筋肉を駆動させるほどは強くなかったためだと考えられる。脳活動については、ジャンケンの結果(手前側の人物が勝つか負けるか)によって活動が変化するという結果が得られた。これらについては、2008年度中に学会発表、論文誌等で発表の予定である。
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