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2009 Fiscal Year Annual Research Report

拡散的思考と収束的思考から見た対話の構造の解明

Research Project

Project/Area Number 19700251
Research InstitutionOsaka Electro-Communication University

Principal Investigator

小森 政嗣  Osaka Electro-Communication University, 情報通信工学部, 准教授 (60352019)

Keywords対話 / 創造性 / 問題解決 / 拡散的思考 / 収束的思考 / 発想法 / インタラクション / 生理指標
Research Abstract

本研究計画は、創造的な問題解決が行われる対話の構造を、拡散的思考が行われる局面と収束的思考が行われる局面の二つが繰り返されるサイクルとしてとらえ定式化し,従来定性的に語られてきた対話の質(「かみ合わない対話」、「空回りの対話」、「息のあった対話」など)を客観的に評価する認知科学的枠組みを提供することを目標にしている。平成21年度は実際のディスカッション場面などをとりあげ,主に応用的な場面に焦点を絞り,コンピュータによる映像分析や加速度センサーを用いた動作解析を用いて行動指標,および内観報告による対話の主観評価の観点から対話の様々な局面を捉えることが可能か検討を行った.対話における主導権が対話中にどのように遷移するかは創造的な対話をとらえる上で非常に重要な観点である.創造的な対話を行っている際の対話者の身体動作の同調傾向,すなわち動作のタイミングが類似する現象について映像解析によって検討した結果,対話の主導権が交代する際,これから主導権を握ろうとしている対話者の身体動作が,もう一方の対話者の身体動作に先行することが見出された.またこの同調傾向は話題への関心や対話相手への関心と密接に関連していることも,別の複数の実験から見出されている.このことから身体動作の同調傾向は対話内容や対話相手に対する関心を表出する手段として用いられていることが見出された.上記の知見は,対話者双方の拡散的思考,収束的思考の局面が一致しない場合,その不一致が非言語情報によって互いに伝達されることを示している.またこれらの非言語情報の認知が対話に対する評価の基盤となっている可能性が考えられる.

  • Research Products

    (3 results)

All 2010 2009

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 対話における主導権と身体動作の同調傾向の関係2009

    • Author(s)
      福井正昇, 山下修史, 小森政嗣
    • Journal Title

      電情報通信学会技術研究報告 109(27)

      Pages: 103-106

  • [Journal Article] 身体動作の引き込みに着目した授業関心度評価手法2009

    • Author(s)
      勝間田剛, 小川大貴, 小森政嗣
    • Journal Title

      電情報通信学会技術研究報告 109(27)

      Pages: 107-112

  • [Presentation] 多様なインタラクション場面における身体動作の同調傾向2010

    • Author(s)
      小森政嗣
    • Organizer
      ヒューマンインタフェース学会SIGCE研究談話会「コミュニケーション場の利用・応用」
    • Place of Presentation
      ウェルシーズン浜名湖
    • Year and Date
      2010-03-07

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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