2008 Fiscal Year Annual Research Report
βシヌクレインによる幹細胞の神経分化誘導機構の解析
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19700332
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
藤田 雅代 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都神経科学総合研究所, 主任研究員 (90415539)
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Keywords | シヌクレイン / 分化 / トランスジェニックマウス / レビー小体型認知症 / シヌクレイノパチー |
Research Abstract |
1 : 培養細胞を用いてのβsynによる神経細胞への分化誘導の解析 MG63細胞株を用いた検討に加え、昨年度より取り掛かっている骨髄幹細胞株UE7T-13に対するβsyn過剰発現による細胞分化について、継続し解析を行った。一過性過剰発現および恒常的過剰発現の系を用いて、野生型βsynの神経細胞への分化能を比較検討したところ、βsyn発現細胞において、神経軸索様突起の伸長が認められ、分化誘導作用が見出された。 2 : 変異型βsyn P123H トランスジェニック(Tg)マウスを用いた解析 昨年度より以前の検討から、変異型βsyn P123H Tgマウスが新しいシヌクレイノパチーモデルとして有用となりうることを示唆していることから、引き続き表現系解析を詳細に行い、モデル動物としての確立を試みた。老齢期において、大脳基底核に神経末端の肥大などの軸索病変が認められること、および、運動能力が低下することに加え、6ヶ月の若齢のころに自発運動量の低下、記憶力の低下が認められた。6ヶ月齢のTgマウスの海馬において、豊富な変異型βsynP123Hの発現が見られ、一部蓄積している所見が得られた。また、アストログリオーシスの所見もみられ、syn陽性封入体が形成されるよりも早く、海馬に病変があらわれることが見出された。記憶の障害は、レビー小体型認知症において運動障害より早く現れることから、変異型βsynP123H Tgマウスは、レビー小体型認知症の初期のモデルとして有用であると考えられた。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] The Activation of P2X7 Receptor Impairs Lysosomal Functions and Stimulates the Release of Autophagolysosomes in Microglial Cells.2009
Author(s)
Takenouchi T, Nakai M, Iwamaru Y, Sugama S, Tsukimoto, M, Fujita M. Wei J, Sekigawa A, Sato M, Kojima, S, Kitani H, Hashimoto M.
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Journal Title
J Immunol. 182
Pages: 2051-2062
Peer Reviewed
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