2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700383
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
久保 満 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (30325245)
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Keywords | 生体肝移植 / マルチモダリティ画像 / 画像データベース / 多時相CT画像 |
Research Abstract |
本研究の目的は、肝疾病末期状態に対する中心的な治療法である生体肝移植手術において、マルチモダリティ画像から術前計画や術後評価を高精度に定量的解析をする手法を研究開発することである。マルチモダリティ画像を用いることで形態と機能の両側面から解析することができ、造影CTによる多時相の画像間解析により臓器構造の細部まで解析することができる。これらにより術前計画、術後評価に必要な臓器構造解析、臓器容量計測、疾病解析、機能解析などに利用する。前年に作成した画像データベースと画像解析技術を用いて、以下の2つの研究を実施した。 1. マルチモダリティ融合画像データベースによるドナーの高精度な画像解析技術の研究開発 2. 術前術後の高機能画像評価用ユーザインタフェイスの研究開発 1は、(1)肝臓の位置合わせ処理、(2)肝臓抽出、(3)肝臓脈管(肝動脈、肝静脈、門脈、胆管)抽出、(4)肝臓区域の抽出、(5)肝臓構造のデータベース化、(6)データベースを用いた肝門部の肝臓構造の分類の6つの画像解析法を研究開発した。これらによって、肝門部の各脈管の分岐パターンや脈管間の位置関係のパターンを容易に確認することができ、手術計画に有用な情報を提供できることを示唆した。 2は、1で画像開発した画像解析法を統合して臨床現揚で利用できるためにユーザインタフェイスを研究開発した。これは、肝臓抽出や脈管の分類の一部、肝臓区域の抽出結果を修正できる処理を加えて精度向上して、術前術後の作業効率の向上を図った。
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Research Products
(6 results)