2007 Fiscal Year Annual Research Report
廃用症候群・脳卒中患者に対する新たなる電気刺激療法とその効果
Project/Area Number |
19700431
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長坂 誠 Tohoku University, 病院, 助教 (70375062)
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Keywords | 電気刺激 / 呼吸不全 / 筋力 / 運動耐容能 / 血流 |
Research Abstract |
呼吸不全患者に対する下肢電気刺激の長期的効果 これまでわれわれは、心不全患者や左室補助装置(LVAD)やペースメーカーなどの電気機器装着患者に対して、下肢電気刺激療法を施行し、電気刺激施行の安全性と筋力増強や血流増加、運動耐容能向上などの効果を認めた。 今回は自力での運動療法の困難な呼吸不全患者を集めた。まず当科にて約一ヶ月程度のリハビリテーションを行い、機能的にプラトーで有ることを確認したのちに骨格筋電気刺激療法の効果について電気刺激前後で比較検討した。検討項目は、筋力評価・運動耐容能評価・血流評価である。電気刺激は、両側大腿直筋、下腿三頭筋に対して行った。刺激条件は、10Hz、20秒のon-off、方形波、200ミリ秒に設定した。刺激強度は被験者が認容可能な最大レベルとした。刺激時間は60分間とし、この電気刺激を1日1回、1週間に5日間、計12週間で施行した。 その結果、呼吸不全患者に対する電気刺激により運動耐容能に変化を認めなかったが、筋力増強、血流改善傾向を認めた。また当初懸念された疼痛や筋疲労の自覚症状や、ペースメーカーを含めた補助装置に対する悪影響は認めなかった。したがって呼吸不全に対する骨格筋電気刺激療法の効果とその安全性の確認ができた。このデータの一部は、平成19年度の日本リハビリテーション学会雑誌やProceedings of the 4th World Congress of the International Society of Physical and Rehabilitation Medicinに発表しており、残りのデータも平成20年度の日本リハビリテーション学会雑誌などに発表予定である。
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Research Products
(6 results)