2009 Fiscal Year Annual Research Report
椅子からの立ち上がり動作直後の身体動揺に対するアプローチの効果
Project/Area Number |
19700432
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
三好 圭 Shinshu University, 医学部, 助教 (30293509)
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Keywords | 椅子からの立ち上がり動作 / 加齢 / 転倒 / 介入研究 |
Research Abstract |
臨床経験上,椅子からの立ち上がりに失敗して椅子に尻餅をついて椅子から立ち上がってすぐに歩行しようとして転倒してしまう高齢者は多く見られる.しかし,実際の理学療法場面では椅子からの立ち座りのみの練習であり,椅子から立ち上がった直後のバランスに関するトレーニングは行われていない. 21年度は,20年度に実施した運動教室(期間は平成20年6月~12月で,M市において3ヶ月間の運動教室を2グループ(6-9月と10-12月))の参加者39名(男性7名,女性32名)に対して,アンケート調査を実施した.アンケート内容は前年度に実施した運動教室終了後,継続している運動習慣の有無や,改善したこと,転倒の回数などである.その結果,運動習慣については,教室参加前から運動習慣のあった者は継続している.改善したことは,「歩くことが楽になった」「身体を動かすことが楽になった」「立ったり座ったりがらくになった」などの意見が多かった.転倒については,約1名転倒によって骨折したとの報告があった. これらの結果をもとに,21年度後半より運動教室開始前と終了後の体力の違いや生活の違いについて検討し,論文作成の準備をしている.
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