2009 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者への早期補聴器装用指導による認知症予防の効果
Project/Area Number |
19700446
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
小渕 千絵 International University of Health and Welfare, 保健医療学部, 講師 (30348099)
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Keywords | 高齢者の認知機能 / 早期の補聴器装用指導 / 聴覚・言語機能の評価 / 高齢者の加齢変化 |
Research Abstract |
本研究では、高齢者において早期に補聴器を装用することが、言語聴覚機能及び認知機能にどのように関係するのかについて継次的に検討することを日的としている。自立生活を営む高齢者において、補聴器を装用する群と補聴器装用を希望しない高齢者の2群に対し、聴覚・言語・認知機能を実施し、4年間の推移について検討している。今年度は研究3年目であり、病気などにより調査不可能になった対象者を除き、追跡可能であった高齢者計20名についての検査を行った。対象者の中で、補聴器の装用が必要であり、かつ本人の了解が得られた高齢者に対しては、補聴器の試聴、貸し出しを行っている。全被験者に行う評価は同時期に年1回であり、聴覚機能については、標準純音聴力検査による聴力測定、ことばの聴取能力に関する検査(57S語表)、中枢聴覚機能検査の中の両耳分離聴検査(小渕,2003に作成)、言語・認知機能については、知能検査短縮版(WAIS-Rのうち、言語性検査2項目、動作性検査2項目)を行い、2群の結果を比較検討した。3年間の結果を縦断的に検討すると、聴力や語音聴力については加齢と共に低下するが、補聴器を装用している対象者で認知機能が維持されやすい傾向があることが認められた。しかし、調査経過において病気で入院するなど体力が全体的に下がった場合には認知機能の低下につながりやすく、個人の要因が大きく関与することも明らかとなった。次年度についても引き続き縦断的な調査を行い、個々の要因について明らかにしていくことが必要と考えられた。
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Research Products
(5 results)