2007 Fiscal Year Annual Research Report
突発的内反外乱器における長腓骨筋反応時間計測法-足関節内反捻挫の再発予防
Project/Area Number |
19700467
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
松田 祐一 Gunma University, 医学部, 助手 (50312898)
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Keywords | 足関節捻挫 / 長腓骨筋反応時間計測法 / 表面筋電図 / 突発的内反外乱器 |
Research Abstract |
「突発的内反外乱器における長腓骨筋反応時間計測法の信頼性」 対象者は下肢に重大な既往のない健常学生男女各50名(約20歳)を計測し,信頼できる対象者の約30名を解析中である。突発的内反外乱器:足底屈40°,足内転15°で足内がえしを0°から40°まで突発的に外乱を加える突発的内反外乱器を自作した。改良・検証した点は以下の4点である。1.シューズをつけた。2.リリースセンサーを日本光電と開発した。3.筋反応時間の定義を視覚的によるものに近いアルゴリズムを検証した。2.ついては,今年度も改良し,左右のトリガーが可視的に判断できるよう商談中である。3.については,安静立位における200msの標準偏差を算出し,その倍の値を可視的に判断するのが最も視覚的によるものに近いアルゴリズムであるこが判明できた。分析にじかんを要しないよう外国製の筋電図システムも打診したが,時間的に余裕がなかったため,今回は汎用性のあるPower Labを用いた。表面筋電図の手順は長腓骨筋を被検筋とした。電極間は約2cmとし,剃毛及びスキンピュアにより皮膚電気抵抗を減少させ,アルコール消毒した。サンプリングは1000HZ。フィルターは700HZ以上,25HZ以下をカットオフした。筋反応は200msの安静立位時の基線を計測し,反応時間を算出する予定である。実験手順は研究主旨と外乱器の動きを十分に説明した後,被検者を外乱器の上に立たせる。体重は両下肢に均等に荷重させる。外乱に対する適応を除外するため,被検者は突発的内反動作を数回体験し,十分に慣れた後,10回の計測を左右無作為に行った。日内変動,日差変動検討は6月中に分析終了する予定である。現在の結論としては筋電図の生データが信頼できるものが多いこと,想像していた以上に分析に時間を要することである。しかしながら,6月中に統計処理までの解析を終え,論文化し,途中経過を今年度の国際アジア大会にエントリーする予定である。
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