2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700482
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
島 典広 National Institute of Fitness and Sports in Kanoya, 体育学部, 助教 (70363653)
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Keywords | 筋パワー / 筋電図 / 筋音図 / 足関節背屈 / 前脛骨筋 / 等張性筋収縮 / 短縮性筋収縮 / 角速度 |
Research Abstract |
本年度は、高齢者を対象として研究を行うにあたり、若者を対象に筋パワー発揮のメカニズムを検討することを目的とした。健康な若者8名(27±1歳)を対象とし、最初に足関節背屈等尺性最大随意筋力(MVC)を計測し、その後、等張性収縮の負荷設定が行え、動作中の関節角速度が測定できる装置を用いて、MVCの10%、20%、30%、40%、50%、および1Nmの負荷強度で等張-短縮性収縮を2回無作為に実施した。最大筋パワー(watt)は、負荷強度におけるトルク(Nm)と角速度(rad/s)の積から算出した。等張性-短縮性収縮中、前脛骨筋から筋電図と筋音図を導出し、各負荷強度での最大筋パワー発揮の相違が、筋電図および筋音図に影響を及ぼすか否かを検討した。その結果、各負荷強度における最大筋パワー発揮は異なり、筋電図では、パワー発揮との関係が認められないものの、筋音図では認められた。また、MVCの20%の負荷で、最大角速度で短縮性収縮を25回実施し、筋パワーの変化、および筋収縮時の筋電図と筋音図の平均値の変化を分析した結果、足関節背屈最大筋パワーは、最初の5回の筋収縮から最後の5回の筋収縮まで有意に低下した。最初の5回の筋収縮中の筋音図の平均振幅は、最後の5回のそれより有意に低下していたものの、筋電図の平均振幅には有意な変化は認められなかった。以上の結果から、最大筋パワー発揮は、筋の電気的要因ではなく、筋の機械的な要因が関与することが示唆された。
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Research Products
(3 results)