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2007 Fiscal Year Annual Research Report

イギリスのホッケー普及過程における統括組織非加盟クラブの活動に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19700499
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

秋元 忍  Kobe University, 人間発達環境学研究科, 准教授 (50346847)

Keywordsスポーツ史 / イギリス / ホッケー / 近代スポーツ
Research Abstract

19世紀末に組織化、ルールの統一化を達成したイングランドのホッケーには、ホッケーアソシエーション、オール・イングランド・ウィミンズ・ホッケーアソシェーションという男女別の統括組織の並存が見られた。以降、クラブゲームとしてのホッケーは、この両組織の普及戦略のもとに緩やかに普及していく。ただし、この両組織に加盟せず、特自の活動を展開していたクラブも存在した。分析の視点を統括組織加盟クラブに留めることなく、非加盟クラブの活動にまで拡げていけば、近代スポーツの普及過程の新たな一面が見えてくる可能性がある。以上から、本年度は、統括組織非加盟ホッケークラブの活動の重要な事例として、統括組織が禁止していたリーグ戦を実施するために設立されたレディーズ・ホッケー・リーグLadies' Hockey Leagueに着目し、リーグへの批判的視座の形成、設立の経緯と活動の状況、設立の影響の3点を検討することを課題とした。結果、以下の点が明らかになった。
1.アマチュアのゲームに対する脅威という観点から、「リーグ」という制度への批判的視座は形成された。
2.批判的受けつつも、レディーズ・ホッケー・リーグは、(1)マンチェスター周辺における多種目のリーグの興隆、活発な女性ホッケークラブの活動を背景として、遅くとも1910年10月には対戦を開始した。(2)AEWHAのメンバーとは異なる階層の人々からなるクラブの要求に対応することを、設立の目的としていた。(3)その運営に男性が関与し、社交の促進も意図していた。(4)全国的統括組織の支部と同程度の活動規模を有していた。
3.レディーズ・ホッケー・リーグの設立は、(1)リーグ参加クラブには充実した対戦を、(2)外部には新リーグの構想の喚起を、(3)全国的統括組織には、アマチュアのゲームを維持するという目的のゲーム普及戦略を再認識する契機を、それぞれもたらした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 1914年以前のイングランドにおける統括組織非加盟ホッケークラブの活動について-レディーズ・ホッケー・リーグLadies' Hockey Leagueの検討から-2007

    • Author(s)
      秋元 忍
    • Organizer
      日本体育学会第58回大会
    • Place of Presentation
      神戸大学
    • Year and Date
      2007-09-06

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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