グローバル化するバスケットボール界のスポーツ労働移住

2009 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 19700514
• Research Institution: Asai Gakuen College
• Principal Investigator: 千葉 直樹 Asai Gakuen College, 短期大学部・人間総合学科, 准教授 (20389662)
• Keywords: バスケットボール / グローバル化 / NBL / スポーツ / 国際移動 / 移民 / インタビュー調査 / スポーツ文化

Research Abstract

平成20年に行ったスペイン研修の時に収集したインタビュー・テータのテープ起こしや分析を8月から9月にかけて行った。この調査結果は、平成22年度に学会発表という形で公表する予定である。
2010年2月にオーストラリアのシドニーとウロンゴンを訪間し、NBLというオーストラリアのプロバスケットボール・リーグの準決勝を視察した。その時に、NBLジェネラル・マネージャーのチャック・ハーミソン氏にNBLのグローバル化についてインタビューを行った。ハーミソン氏は、アメリカ出身でオーストラリア国籍を取得した元選手であり、現在ではオーストラリア人としての国民アイデンティティを保持していた。NBLはニュージランドのブレーカーズ1チームを含む国境を越えたリーグであった。以前はシンガポールのチームも加えて、11チームで活動していたが、海外への移動コストの問題や、チームの財政危機に伴う消滅という事態に直面した。またウロンゴン・ホークスに所属した2名のアメリカ人選手に、移住動機とバスケットボール文化の違いについてインタビュー調査を行った。2名のアメリカ人選手は、良い契約条件とオーストラリアのライフスタイルに憧れて移籍してきたことが明らかになった。
さらに、JBLという日本のバスケットボールリーグに所属する3名のアメリカ人選手を対象に3月にインタビュー調査を行った。また19年度に行った、NBAのグローバル化に関する評論を「体育の科学」という学術雑誌に投稿し、平成22年5月号で掲載が決まった。