2010 Fiscal Year Annual Research Report
ジュニア期の"けんけん跳躍"導入についての有効性を探る
Project/Area Number |
19700518
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Research Institution | Biwako Seikei Sport College |
Principal Investigator |
志賀 充 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 講師 (80375469)
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Keywords | 女性 / SSC / 疾走速度 / 5歩ステッピング / 5歩ホッピング |
Research Abstract |
本研究の目的は,第1に女性疾走パフォーマンスと垂直及び水平方向の跳躍能力との関係性を検討すること,第2に水平方向への跳躍の有効な下肢動作を検討し,疾走パフォーマンスとの関連性を検討することであった.その結果,以下のことが示された. 1)SSC的跳躍能力のうち,5歩ステッピング,5歩ホッピング,SQJの順に相関関係が高くなることが示された. 2)5歩ステッピングと5歩ホッピングは,30-40mにおける最高疾走速度局面のピッチとストライドを高める効果的なトレーニング手段であると考えられた. 3)接地局面の5歩ステッピングと5歩ホッピングの支持脚キネマティクスは,跳躍距離と疾走速度に有意な相関関係が認められなかった. 4)5歩ステッピングと5歩ホッピングにおける接地局面の遊脚動作は,疾走速度と跳躍距離を獲得するために重要であることが示された. 5)5歩ホッピングにおける引きつけ動作局面の脚動作,着地動作局面の脚動作,これらは疾走速度を改善させるために重要であると考えられた. これらの結果から,女性スポーツ選手に対する水平方向への片脚連続跳躍は,疾走速度を高めるうえで効果的である.またそのために水平方向へ移動すること,片脚による出力であること,連続的な脚出力を考慮すること,これらのことが重要であると考えられた.さらに女性の疾走パフォーマンスを改善するために,5歩ステッピングは接地局面の遊脚の動作,5歩ホッピングは滞空局面の左右脚スイング動作,これら2つのことが重要なポイントであると考えられた.
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