2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700530
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Research Institution | Miyagi National College of Technology |
Principal Investigator |
濱西 伸治 Miyagi National College of Technology, 機械工学科, 准教授 (00374968)
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Keywords | 剣道難聴 / 難聴 / 聴力検査 / 聴性脳幹反応 / 耳音響放射 / 感覚細胞 / 脳 / 生体工学 |
Research Abstract |
1. 生体計測による剣道難聴の実験 ヒトから計測可能な「オージオ-グラム」, 「聴性脳幹臓応(ABR)」, 「歪成分耳音響放射(DPOAE)」の三種類の聴覚由来の生体反応を剣道の練習前後で測定した. 実験は本校の男子剣道部員, 延べ9人(剣道経験年数 : 8ヶ月-7年)を被験者として行った. その結果, DPOAEレベルは剣道の練習前後では有意な変化は見られなかった一方で, ABRの反応時間は, 聴神経よりも脳の中枢側において特に遅くなったことから. 剣道の練習は, 感覚細胞よりも脳の中枢により大きな影響を及ぼしていることが示唆された. 2. 有限要素法(FEM)面防具モデルによるシミュレーション FEM解析ソフトを用いて, 面の打突部に打撃を与えたときの応力分布を解析した. その結果, 打撃によって耳部よりも, 頭頂部でのダメージが大きくなることが示唆され, 上記1における剣道難聴発生のメカニズムの要因となる重要な知見を得た. また, 打突部に緩衝材を使用しても, 打撃位置によっては, かえってダメージが大きくなることが示唆された. 3 加速度センサを用いた打撃実験と, 緩衝材め効果 上記2のシミュレーション結果の妥当性を検証するため, 面防具の各部位に加速度センサを取り付け, 実際に竹刀で打撃を与えたときの衝撃力を計測した. その結果, 緩衝材の使用によって, 打突部と耳部の加速度は小さくなったが, 頭頂部の加速度は大きくなり, シミュレーション結果の妥当性を確認した.
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Research Products
(1 results)