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2009 Fiscal Year Annual Research Report

高度先端医療技術を用いたクーリングの基礎的検討:ガイドラインの構築に向けて

Research Project

Project/Area Number 19700535
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

柳澤 修  Waseda University, スポーツ科学学術院, 助教 (50371159)

Keywordsクーリング / 骨格筋 / 筋パワー / 筋持久力 / 微小循環 / 水拡散 / 磁気共鳴影像法 / 拡散強調画像
Research Abstract

本研究は、エクササイズ間のクーリングが筋内の水分動態(微小循環を含む)ならびに筋機能に及ぼす影響を検証することを目的とした。
健常成人男性6名(平均26.5歳)が等速性筋力測定装置(BIODEX社)を用いて、膝伸展運動(60deg/secで3回&180deg/secで50回)を計2セット実施した。セット間にクーリング(15℃の冷水に大腿部を20分間浸す)を行う条件と行わない条件(20分間無処置)を設定した。各エクササイズにおいて膝伸展最大トルク(60deg/secで評価)と筋持久力(180deg/secで評価:最初の10回と最後の10回を比較した平均トルクの低下率)を評価した。また、1.5テスラのMR装置(GE横河メディカルシステム)とBody array coilを用いて、エクササイズ前後で大腿部の拡散強調横断画像(繰り返し時間=3000ms、エコー時間=55ms、b値=400s/mm2)を得た。得られた画像から大腿四頭筋のapparent diffusion coefficient(ADC)値を算出し、筋内水分子の拡散動態(微小循環を含む)を評価した。
両条件において、1セット目と2セット目のエクササイズは共に筋ADC値の有意な上昇(P<0.001)を引き起こしたが、エクササイズ間に行うクーリングは1セット目のエクササイズで上昇したADC値を運動前の値に回復させる効果があった(P<0.001)。なお、筋力項目に関しては、両条件において1セット目と2セット目のパフォーマンスに有意な変化は認められなかった。
本研究の結果から、エクササイズ間のクーリングは、筋活動によって上昇した筋内の水拡散状態と微小循環を低下させる効果を発揮するものの、筋機能に関しては有効な生理的効果を及ぼさないことが示唆された。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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