2009 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの身体活動増強のための学校,家庭,および地域の連携プログラムの開発
Project/Area Number |
19700537
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
上地 広昭 Yamaguchi University, 教育学部, 准教授 (60367084)
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Keywords | 行動変容 / 身体活動 / 運動行動 / 小学生 / 介入 |
Research Abstract |
本年度は,下記の研究成果について,学術誌(日本健康心理学科異変『健康心理学研究』)や学会(第60回大会日本体育学会)で発表を行った。 発表内容は,「小学生の身体活動増強を狙った保護者へのプリント・メディアを用いた介入」であり,本研究では,従来のプリントメディアとは異なり,相当量の情報を読んでもらうため,できるだけ読者(この場合は保護者)の負担が軽くなるように,一般家庭で購読されている「新聞(一般の朝刊誌)」の形を模倣したプリント・メディアを10枚作成し,毎週1枚(裏表2ページ)づつ配布した。具体的には,コマ割,フォント,背景の模様,見出し,および写真などすべて一般の新聞に倣って作成し,見出しや写真を見ただけでおおよその内容がつかめるように工夫した。プリントメディアの内容を,「関心を引く記事」,「教育的記事」,および「実用的記事」の3つに分類し,「教育的記事」の中に行動変容技法などの専門的情報を盛り込んだ。 介入の終了後,プリントメディアが「どの程度読まれていたか」を調べた結果,8割の保護者が「読んでいた」と回答し,「子どもの身体活動が重要であると思うようになったか」および「子どもの身体活動をサポートしようと思うようになったか」という問いに対しては,大半(7-8割)の保護者が肯定的な回答を示していた。 この研究の成果を発表することにより,子どもの身体活動増強を狙った学校と家庭の連携方法についての示唆を与えることができたものと確信する。
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